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朔旦冬至
田舎育ちの私は、両親のおかげで季節ごとの風習を身近に感じてきました。
おせち料理は母や祖母の手作りで、一つずつの意味を教えてもらいながら全ていただきます。
こどもの日には、ちまきを作ってもらいましたし、菖蒲湯に入りました。
語呂合わせのようなものもありますがこのような風習にはそれぞれ意味があり、私は両親や祖父母がそうしてくれたように、昔の人の知恵や伝統を大切にしていきたいと思っています。
一番近いイベントは12月22日の冬至です。
冬至は一年で最も陽の短い日で、この日を境に太陽は高い位置へ昇ります。
そして、今年の冬至は新月と重なる「朔旦冬至」です。
新月から月も満ちていきます。
つまり、今年の冬至は太陽と月がこれから満ちていくという、19年に一度の大変おめでたい日だそうです。
冬至といえば、柚子湯とかぼちゃです。
調べてみたところ、柚子湯は長寿で病気に強い柚子にあやかって無病息災を願うという風習だそうです。
また、かぼちゃ(南瓜〜なんきん)をはじめ「ん」のつく食べ物をいただくと「運」がつくので幸運な一年となるとのことです。
私も柚子を準備しました。
ところで、日本ではクリスマスやハロウィン、バレンタインが大イベントとなりつつあります。
どれも本来の意味合いとは異なるお祭り騒ぎですが、私もクリスマスはケーキをいただきますし、バレンタインデーにはチョコレートを贈ります。
このように海外の文化を取り入れる一方で、日本の風習は簡略化され、失われつつあります。
海外の文化を取り入れるのが好きで、抵抗がないのは日本人の特徴だそうですが、昔からの伝統も守っていきたいです。
いつか海外にも柚子湯や冬至のかぼちゃが浸透すると面白いですね。
歯科医師 大塚
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